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2013年10月30日 (水)

MacのPagesを使ってKindle電子書籍を作る方法

プレゼン英語動詞使い分け辞典」という本を作って、アマゾンで販売中です。

電子書籍の作り方に関して、いくつかポイントがあったのでまとめておきます。

本の原型はMacのPages’09で作りました。ePub形式で書き出す機能があるのでとても簡単でした。

Kindleのファイル形式は、MOBIです。しかし、mobiはKindleオリジナル形式なので、まずは一般的なePub形式のファイルを作り、そこからMOBI形式に変換します。

 

そこで、Pagesで作った場合は、

Pages → ePub → MOBI

という流れになります。

 

 

ポイント1:見出し語のスタイルを「見出し1」に指定しておく

Pagesで指定します。目次の自動生成と改行のために必要でした。最後まで分からなかったのが、改ページの方法です。結局、段落スタイルを「見出し1」にしておくと、その前で改ページされているので、改ページが必要なところはすべて「見出し1」にしました。また、「見出し1」は目次(Table of Contents)にも反映されます。また、目次は階層化でき、「見出し2」「見出し3」と続きます。「見出し2」の前では改ページされないので、改ページしたくない見出しは「見出し2」にしました。

 

ポイント2:リンクの張り方

いろいろな単語にリンクを張れるのが、電子書籍の大きなメリットです。外部リンクはもちろん、書類内のリンクも張ることができます。リンクは、リンク元とリンク先に分けられます。Pagesでは、どちらもインスペクタのリンクから設定します。まず、リンク先を選択してブックマークに登録します。リンク元は、ハイパーリンクからブックマークを選択し、登録されたブックマークを選びます。これで、目次と巻末索引を作りました。また、パイパーリンクからWebページを選んで、外部に飛ばすこともできます。

 

ポイント3:図の解像度の調整

PagesからePubを書き出した場合の最大の問題点は、図の解像度が悪くなることです。そのため、図はePubに書き出した後に入れ替えます。

その方法は、「あかつき@おばなのDTP稼業録: 【Pages】PagesからのePub書き出し(その4) 」にありました。この情報には大変お世話になりました。これが無かったらPagesは諦めていたところです。

PagesのファイルもePubのファイルもzip圧縮されています。そこで両方を解凍して、Pagesの図をePubに写すわけです。ただし、Kindleの図のファイルの上限は、128kbなのでそれに合わせて調整しました。少し苦労したのが図のファイル名です。Pagesであれこれ編集していると、図のファイル名が前後して、ePubでのファイル名と違ってきます。いちいち確認が大変でした。Pagesに貼り付ける前に図のファイルを揃えて名前を付けておけば、その名前がPagesの中でも、ePubの中でも反映されるようです。

 

ポイント4:その他の修正

ePubから書き出すときに、ところどころエラーが起きるようです。何度やっても起きるエラーは、ファイルを解凍して図を変更するときに合わせてエディタで修正しました。文字の色などです。本文は、xhtmlの形式で書かれており、「見出し1」ごとに別ファイルになっています。目次はepb.ncxというファイルにありました。少々面倒でしたが、手作業で並べ替えや削除を行いました。見出し語をアルファベット順に並べかえて、見事な索引ができました。

 

ポイント5:ファイルの変換

calibreでePubからMOBIへの変換ができます。これで動作確認可能なファイルになるわけです。また、表紙の添付や題名・著者名の変更もcalibreで行いました。ただし、作ったePubファイルやMOBIファイルは完璧ではなく、あとでトラブルの原因にもなりました。

 

ポイント6:テスト環境

Kindle Previewer を使って、パソコンでファイルの確認ができます。また、Send to Kindle などを使って端末(Kindle、iOS、Android)に送って確認することもできます。ただし、このときのファイルと、最終的に出版されるファイルとでは少し違いがありました。

 

ポイント7:アマゾンへのアカウント登録

アマゾンへの登録は、アカウントの作成電子本ファイルの登録の2つに分かれます。ちまたにある情報に比べて、ずいぶん簡単になっているような印象を受けました。アメリカの税金対策の問題もあるので、早めにアカウントの手続きを完了させた方がよいでしょう。手続き自体は簡単です。

 

ポイント8:アマゾンへの本の登録

本の内容説明を書けるので、予め用意しておく必要があります。ePubファイルをアマゾンへアップロードして、そこでMOBIに変換します。MOBIファイルでの登録もできるようです。表紙ファイルは、別途アップロードします(推奨サイズのものを用意しておきましょう)。

 

ポイント9:ファイルの互換性

アマゾンへのファイルの登録でトラブりました。今回作ったePubファイルはエラーが出て、アマゾンでMOBIファイルへの変換ができませんでした。また、calibreで作ったMOBIファイルなら登録できましたが、結局、アマゾンで出版されたところで行方不明になってしまいました。アマゾンに問い合わせたところ有効なMOBI形式ではないという回答でした。アマゾンの推奨は、KindleGen でMOBIファイルに変換して登録するということでした。ただ、このやり方で変換すると目次(Table of Contents)が生成できませんでした。途方に暮れているところで、新たな情報を見つけました。

 

ポイント10:登録できるファイル

上で述べたようにKindleGenで変換すると目次ができません。いろいろ検索してみるとアマゾンに「Thread: Calibre経由でのepub作成と目次」という記事がありました。

ダメ元で同じようにやったらうまくいきましたーーー!!!

calibreを使ってMOBI形式に変換するときに、目次//h:h1, //h:h2, //h:h3と指定します。その後、MOBIファイルをePubファイルに再変換してアマゾンに登録するというものでした。目次(Table of Contents)もできました。おそらくPagesで書き出した元のePubファイルとKindleGenの相性がよくなかったようです。

テスト環境の時と比べて行間が広がっていたりして、完璧ではありませんが、一応、登録完了です。

 

ポイント11:ePubファイルのいろいろ

今回は、Pagesを使うことによって、非常に簡単に本の原型を作ることができました。しかし、その後、いろいろなトラブルがありました。ePubを作るソフトで有名なものにSigilがあります。これを使えば、いろいろな調整を簡単に行うことができます。しかし、なぜかPagesで書き出したePubファイルをSigilで読み込むと、行間が大きく広がった表示なってしまって使い物になりませんでした。それで、Sigilを利用することは諦めました。仕組みがかなり分かってきたので、次回はトライするかもしれません。

 

おまけ:Pagesのバージョンアップ

ここまで書いたとこれで、Pagesがバージョンアップしました。4年ぶりのメジャーバージョンアップです。期待を胸に、早速、バージョンアップしましたが、書類の互換性がなくなったようです。そして驚いたことにブックマーク機能がなくなってしまったようです。途方に暮れてしまいましたが、アプリケーションフォルダをよく探してみると「iWork ’09」フォルダが残っていました。そこで、Pages'09を使い続けることにして、ファイルをすべてダウングレードしました。PagesはePubファイル作成の用途にしか使いませんから!!

 

プレゼン英語動詞使い分け辞典 [Kindle版]
河本 健 (著), 大武 博 (著), 監修/ライフサイエンス辞書プロジェクト

プレゼン英語動詞使い分け辞典
プレゼン英語動詞使い分け辞典

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